横須賀市里親会は横須賀市と連携し定期的に様々な研修活動を通し養育里親のスキルアップに励んでおります。
里親スキルアップ研修Ⅰ 2024年12月5日
研修報告 谷
12月5日(木)午前10時から11時30分まで、はぐくみかん5階会議室で里親スキル研修Ⅰが開催されました。
今回の研修は、こどもの発熱時の対応やケガをした時の応急処置法、救急要請のタイミングなどを横須賀市消防局の救急救命士の方から伺いました。
応急措置法というと、AEDの操作方法や人工呼吸法などの実技を思い浮かべますが、今回は日頃のちょっとしたケガ等の対処法をテキストにて詳しく解説してもらいました。
発熱、誤飲、鼻血、すり傷、切り傷、やけど、転倒、脱臼等日常起こりうる病気・事故の対処方法を知ることができました。
また、印象に残った言葉は、「こどもは言いたいことを伝えられない。普段と何が違うかをよく見て気づいてあげること。一部を見るのではなく全身を見ること」です。
講師から、突然の症状は119番救急へ、迷った時は#7119番相談窓口へ電話をしてほしいと。
もしもの時に、すぐ役立つ知識が得られ大変良い研修でした。
研修さざなみサロンに参加して 2023年9月13日
春光学園で行われた、「さざなみサロン」での児童相談所心理士、上久保係長の最初の問いかけが衝撃でした。
「愛とはなんですか?」
私はそれを形として見たことがなく、音としても聞いたことがないので、どう説明すれば私としての答えになるのかを考えていました。話の例の中に、ある国の乳児院での死亡率の高さは機械的に育てられたことによる「愛」の欠乏の表れで、心身の発達の遅れや、無気力、無関心、無感動とも関係が深いとのこと。
「愛」というものは、無意識に湧き出る感情によって相手のために行動すること等。
研修から時が経った今も私なりの答えを探して考え続けています。
また、「家」に入るというトピックでは、私自身の事ですが、自分で決めた結婚ではあるものの、「これで実家には戻れない。」と思った切ない記憶が甦りました。
親元で暮らせず、自分の意志で決めたわけではない「他人の家」で生活をする里子達を思い胸が詰まりました。
今までとは違う環境に、自分を出さず、いつかこの生活が終わるかもとの不安に怯えながらも一生懸命に順応しようとしているこども達に
「がんばれ!」
と声をかけたくなりました。里親の私達も一生懸命ですが、それ以上にこども達は必死であることを忘れずにいたいと思うお話でした。
そして、「こどもの心に寄り添うためには、大人の私達が安心していることが大切」とのこと。これはこどもに対してだけではなく、誰に対してもあてはまり、それを意識して暮らすことが大切であると感じました。多くの気づきをいただけた研修に感謝いたします。
浦野
関東甲信越静里親協議会研修大会 2023年7月16日
研修報告その1 谷
浜松市で行われた研修大会に参加いたしました。その中に「のびのび子育てすくすく子育ち」という演題で、福井大学客員教授 杉山登志郎氏の基調講演があり、とても興味深く拝聴しました。
中でも問題のあるこどもが減少しないのは「親の治療をしていないから」ということや、子育てに最も大切なのは「安心」でそれは親にとっても同じで、相互に安心がないと「やばい育児(ヤバイク)」になってしまうなど、こども達の背景にあるものを知ることができ、里子を育てるための基礎を学ぶことができました。また、他県市の里親や児相の話も聞くことができたので、とても充実した一日でした。
研修報告その2 古舘
基調講演のあとにそれぞれに分かれての分科会があり、私は米澤好史先生の「愛着障害を抱えるこどもの理解と支援」の講義を受けました。
愛着障害とは関係性障害、感情発達障害である。講義を受けて、私は今まで関わってきたこども達を振り返り、思い当たる事ばかりでした。対応の難しさは、愛着障害だったのです。
米澤先生は、里親とは愛情の器作り(愛情の器の底を塞ぐ支援)であると、おっしゃいました。中身の濃い研修でした。
横須賀市児童相談所心理司さんとの研修会開催 2023年1月20日
今まで距離のあった心理司さんを身近に感じた時間でした。
一人の子供に一人の心理司さんが交代する事なくついて下さるとの事で、
里親として心強く思いました。